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木を植える

2013.02.01 | Category 未分類

たとえ明日世界が終わりになろうとも
私は今日リンゴの木を植える

by マルティン・ルター


明日世界が終わりになってしまうという事は
今日リンゴの木を植えても実りを得る事など
出来ません

リンゴの木も、それを植えた人も、世の中の
全てが「無」に帰して、全ての存在が消える
のだから、今日一日を刹那的に生きるのが
普通なのかもしれません

しかしリンゴの木を植えると言うのです

世界に終わりが来るとしても 永遠に世界が
続くとしても、日々坦々と自己のすべき事の
ために邁進する。自己の在り様を貫くことが
何よりも大切だということなのでしょう

世界の明日がどう在るかが問題ではなくて
自分が今どう在るかが重要なのでしょうね

私たちの仕事もある意味とても刹那的です
伝統工芸でもなければ代々受け継がれて
いくものでもありません。

アパートやマンション等の賃貸物件や会社
や事務所や店舗等は短い期間に改装する
場合がほとんどです。

だからといって、どうせすぐに壊すんだから
どうせすぐに改装するんだから。そう思って
やる仕事には職人としての尊厳など微塵も
なく、技術の成長や進歩などありえませんし
お客様からの信頼を裏切ることになります

私たち職人は、職人であることの尊厳をもち
リンゴの木を飢え続けていくべき仕事なのだ
と思います

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