実際にお会いしたことはないのでメディアで報道
されている人物像だけで判断すると、正直あまり
好感の持てる人物ではない。しかし言葉がとても
明快で、やけに的を得ているのでご紹介します。
本音で生きるために必要なことは、3つあると
思っている。
1つは「言い訳」しないこと
2つめは「バランス」をとろうとしないこと
3つめは「自意識」と「プライド」を捨てること
少し概要を述べてみたい。
「言い訳」をやめる
本音で生きるために、まずやるべきは「言い訳を
しない」ということである。
僕はメルマガを含め、人から相談を受けることも
多いが、せっかく答えても「でも○○だから、そ
れはできないんです」と言われることがかなりあ
る。その「でも」が、自分自身を不自由にしてい
ることに気づかないのだろうか。
たとえば「お金がないからできない」という言い
訳。
いまや熱意とやる気があれば、お金や人を集める
ことは不可能ではない。たとえばクマムシ研究家
の堀川大樹さんは、有料メルマガ、LINEスタンプ
などをつくって自分自身で研究資金を稼ぎ、自分
のやりたい研究を自由にできる環境を作り上げて
いる。
そもそも疑問に思うのだが「お金がないからでき
ない」と言っている人は、いったいいくらのお金
があればできるのだろうか。お金が問題ではない
人も多いように感じるのだが。
「時間がないからできない」という人もよくいる
が、成功する人には時間があって、成功しない人
には時間がない、なんてことは当然ながら、ない。
「時間がない」というのは、「それを始めると今
やっている何かをやめなければならないが、それ
ができない」ということなのだろう。
しかし、世の中はトレードオフだ。時間がないな
ら、どちらかに決めなければならない。むしろ、
「何かをはじめるなら、何かを捨てなければいけ
ない」ということは、当たり前のことだと知って
おくことだ。
「自分には才能がないから」といって行動しない
人もいる。しかし、どんな功績を挙げた人でも、
その人の努力によるところが、ないはずがない。
僕だって、才能があるかどうかといったら、別に
そこまですごい才能があるとは思わない。
結局「自分は凡人だから」と言ってしまった時点
で、「自分は今のままでいい」「努力したくない」
と言っているようなものなのだ。そもそも、才能
なんて、やってみないと、自分にあるかないかな
んてわからないのではないだろうか。それなのに、
やってもいないのに「才能がない」と言うのは、
まったくの勘違いだと思う。
「でも」「でも」と言い訳を積み重ねてきた上に、
今の自分がいる。「でも」という縛りをとってあ
げるだけで、もっと自由に行動を起こしていける
のではないだろうか。
バランスをとろうとしない
「やりがいのある仕事をバリバリやりたい」が、
「家族サービスのためのゆったりした時間も欲し
い」。
「趣味の時間は今より減らしたくない」が「もっ
と収入は欲しい」。
多くの人は、「バランス」をとろうとしすぎる。
でも、それはちょっとずるいと思うのだ。
仕事も家庭も趣味も、なんでもかんでもいいとこ
どりで、バランスのとれた生活をしたいと言って
おきながら、もっと時間を効率的に使いたいとか、
チャレンジの多い人生を送りたいとか、人間関係
で悩みたくないとか……。
それははっきりいって無理だ。
本当にやりたいことがあるのなら、バランスなん
てとらないことをお勧めする。むしろ極端でいい
のだ。
やりたいことをする一方で、世間的にやるべきと
思われている義務を果たさなければと考えてしま
う人も多いだろう。
しかし、「こうでなければならない」という思い
込みから抜けられなくなってしまうと、「バラン
ス」をとることに必死になり、やりたいことも中
途半端になり、体も壊してしまったりする。
そんなことで中途半端な生き方をするなら、最初
から「バランス」などとらないほうがいい。
「自意識」と「プライド」を捨てる
最後は、「プライド」と「自意識」だ。
みんな自意識過剰なのだ。
でも、他人のことなんて、実は誰も気にしてはい
ない。僕だって「わー、ホリエモンだ」とか言わ
れて写メをとられることもあるが、せいぜいその
人が友人と夕飯を食べながら「今日ホリエモンと
写メとったんだ」「へえ」と話して終わり。
その場のニュースネタとして消費されるだけ。
アメリカの大統領にしても、どんな有名人にして
も、世間の関心など、せいぜいこの程度のものな
のだ。
だから、「どう見られているか」など、気にして
いても仕方がない。
むしろ「プライド」をなくすほうが、みんなから
愛される。
年をとってくると、プライドがものすごく高い人
と、全然なくなる人と二極化してくるように思う。
プライドがものすごく高くなって、気難しいおじ
いさんや、おばあさんを想像してほしい。こわば
った表情のまま、ひとりでつまらなそうにしてい
て、誰も話しかけてこない。
「あーあ、かわいそうだな」と思ってしまう。
「プライドをなくせば、もっと楽になれるのに」
「そんなこと気にしなきゃいいのに」と。
「世間体が悪いとみんながついてこない」「こん
な年収じゃ格好がつかない」などと思っている人
もいるかもしれない。
大丈夫。プライドはなくなったほうが、みんなに
愛される。確実にとっつきやすくなって、人が寄
ってくる。
逆に「すごい自分でいなければいけない」とか
「相手に嫌われたらどうしよう」と思って、プラ
イドが高くなると、結論として相手が自分の側に
来づらくなる。あなたもそう思わないだろうか?
プライドの低いバカがいちばん強い
結局、プライドの低いバカが、得をすることも
多い。
プライドがないから、誰にでも声をかけられるし
なんにでも挑戦できる。
普通の人は「こんな有名人に声をかけたら、嫌が
られるのではないか」「失敗したら、『できない
やつ』だと思われるのではないか」と躊躇してし
まう。要は、自分のプライドが傷つくのを恐れて
いるのだ。
一方、プライドのない人は、恐れるものはないか
ら、どんどん他人に声をかけ、どんどん挑戦して
いる。挑戦してみてわからなければ、迷いなく誰
かに尋ねる。
どちらが得をするのかは、明白だろう。中途半端
に小利口な人は、グダグダ、グダグダ考えている
だけで、何もできない。結局、「考える」ことが
できるほど利口じゃないけど、プライドはない人
が、得をしているのだ。
「言い訳」しない。
「バランス」をとろうとしない。
「自意識」と「プライド」を捨てる。
3つ挙げたが、まず始めるなら「言い訳しない」
がいいだろう。
言い訳をやめると、本当にすっきりする。すぐに
動けるようになる。これだけでも、今からやって
みて欲しい。