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ジレンマ

2011.10.04 | Category 未分類

近頃よく感じるジレンマについて

先日、あるお客さんから、ご相談を受け
ました。リフォーム業者が営業に訪れて
格安で修繕工事をさせてほしいというの
だが、財目さんはこの金額と工事内容に
ついてどう思われますか?との事でした。

詳細を確認してみると・・・・・確かに安い。
しかしその内容には、必要不可欠で絶対
に省いてはいけない工事が省かれていま
した。 だからこそ異常に安かったのです。

単純に考えてみてください。直接施工する
労働大臣認定の一級技能士である職人が
5~6日間かかる工事を、無資格者である
職人が2~4日間で竣工するなどという事
は、普通に考えても有り得ない事なのです。

本来必要不可欠な何かを省かない限りは
仲介業者が、当社より安く、しかも短期間
で施工が行えるはずがないのです。

お客様に「ところで、今回なぜ当方に相談
されたのですか?」と聞いてみました。

すると以前、修繕を依頼した業者が、酷い
工事をしたおかげで、数年後にまた他業者
で修繕をするハメになった。しかし満足でき
るような仕上がりとは言えず、納得できなか
ったから、人づてにいろいろと評判を聞いて
当社に相談してみた。との事でした。

当社は実際に施工を行う施工業者です。
リフォーム会社や、工務店や、建設業者
などの下請け工事も、長年行っています。

つまり立場的には末端の施工業者であり
他社との価格競争で本来は負けるはずも
ないのです。 がしかしブローカーのような
業者や、悪質な業者も多いため適正価格
とはいえない破格な格安の金額で工事を
請け負って、不適切で、適当で、いい加減
な施工を行っている事実をよく耳にします。

また、業者が勉強不足なのか無知なのか
悪質なのかは定かでありませんが・・・全く
不必要な工事を薦められ、高額な工事代
を請求されたという事実もよく耳にします。
このような悪質な業者が多いのは、とても
悲しく、とても残念なことです・・・。

手を抜けば当然ながら人件費や材料費等
を削る事はできます。しかし不適切で適当
な施工内容は、仕上がりと耐久性や、耐用
年数に必ず反映されてしまいます。

家は財産です。価格だけにとらわれて業者
を決めると、家の寿命を縮めてしまう場合も
あり、とても危険な事なのです。慎重に業者
を選び、長くお付き合いしてもらいたいです。

10:33