今日はクロス(壁紙)の張替えについて少々お話します
まずは既存のクロスをキレイにはがしてしまいます。
木造住宅の場合はほぼ必ず、材木や下地の収縮に
よって、亀裂や段差や凹凸が出来ていますのでパテ
で下地を平滑に処理します。
パテが乾燥し硬化したらサンドペーパーでサンディン
グし、さらに下地を平滑にします。
下地からアクなどが浮き出ている場合は、シーラーを
塗布し、アク等を抑制しなければいけませんし、カビが
発生している場合は、防カビ剤を塗布し処理を施さなけ
ればいけません。ようやくこれで下地処理が完了です。
ここからが新規下地と、張替え下地との大きな違いに
なるのですが、張替え下地の場合は以前貼ってあった
クロスの下紙(裏打ち紙)が壁面に残っています。
そこへ糊によって湿気を帯びた、新しいクロスを貼ると
当然下地は伸びて柔らかくなってしまうので、ジョイント
部分や端部などが脆弱になり、ハガレや浮きや目スキ
の原因になるので、ジョイント部には和紙テープ(ジョイ
ントテープ)を入れ、端部はコーキングにて補強します。
これらの作業はとても手間がかかり面倒な作業ですが
クロスのジョイントが開きスキマが出来たり端部が浮き
めくれたりするのを防ぐ大切な作業工程です。
ただ残念な事ですが、ほとんどの場合は安くする為に
手間と暇と時間がかかる、面倒なこれらの作業工程を
省いてしまう職人や施工業者が多いのが現状です。
お客様の目には直接触れない部分や、知りえない部分
にも、きちんと手間と暇と時間をかけてこそプロの仕事
であり、プロの職人といえるのだと思います。